MDURATION 関数を使用して、想定される額面価格 100 通貨単位の修正版マコーレー デュレーションを計算できます。

修正版マコーレー デュレーションは、利率の変化に伴う証券価値の測定可能な変化を表します。結果は、利率が 1% 変わることによる証券価格への影響を表しています。

MDURATION(Settlement, Maturity, Rate, Yield, frequency [, basis])

引数データ型説明
Settlement (必須)日付証券の受渡日:証券が買い手に受け渡される日付
Maturity (必須)日付証券の満期日:証券の支払期日
Rate (必須)数値証券の年次利払日
Yield (必須)数値証券の年利回り
Frequency (必須)数値

年間の利払回数

利息支払回数に応じて以下のいずれかの数値を入力します。

  • 年 1 回の場合は 1
  • 年 2 回の場合は 2
  • 四半期ごとの場合は 4
Basis数値

1 年間の日数は基準によって決まります。

基準ごとの 1 年間の日数は以下のとおりです。

  • 基準として米国 (NASD) 方式 30 日/360 日、実際の日数/360 日、30 日/360 日 (ヨーロッパ方式) が使用された場合は 360 日
  • 基準として実際の日数/365 日が使用された場合は 365 日
  • 実際の日数/実際の日数が使用された場合は 365 日または 366 日

COUPDAYS のデフォルトの基準は 30 日/360 日 (米国方式) です。0 を入力することでこれを指定することもできます。

異なる種類の日数計算基準を使用するには、以下を入力します。

  • 1: 実際の日数/実際の日数
  • 2: 実際の日数/360 日
  • 3: 実際の日数/365 日
  • 4: 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)

基準で日数の計算に使用される規則についてはこちらのリンクを参照してください。

DURATION 関数は数値を返します。

修正版のマコーレー デュレーションは次の式で計算します。

MDuration=期間(1+yf)MDuration = \frac { 期間 } { \left( 1 + \frac{y}{f} \right ) }

各パラメーターの説明は以下のとおりです。

  • y: 利回り
  • f: 頻度
  • 受渡日と満期日は 01/01/1900 ~ 12/31/2399 の間の有効な日付にする必要があります。
  • 満期日は受渡日より後にする必要があります。
  • 利率と利回りは正の値か 0 にする必要があります。
  • 利息支払回数は 1 (年 1 回)、2 (年 2 回) または 4 (四半期ごと) のいずれかにする必要があります。
  • 基準を指定する場合は、0 (30 日/360 日 (米国方式))、1 (実際の日数/実際の日数)、2 (実際の日数/360 日)、3 (実際の日数/365 日)、または 4 (30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)) のいずれかにする必要があります。

現在、Polaris では大半の財務関数が使用できません。Anaplan の計算エンジンの違いについてはこちらのリンクを参照してください。

MDURATION

以下の例では修正版マコーレー デュレーションの計算で基準を指定しています。

Formula (式)説明結果
MDURATION(DATE(2018, 1, 15), DATE(2021, 1, 15), 0.12, 0.1, 1, 4)

このサンプル式の内容は以下のとおりです。

  • 受渡日: 01/15/2018
  • 満期日: 01/15/2021
  • 利率: 0.12 (12%)
  • 利回り: 0.1 (10%)
  • 頻度: 1 (年に 1 回)
  • 基準: 4 (30 日/360 日 (ヨーロッパ方式))
2.4524373

以下の例では修正版マコーレー デュレーションの計算で基準を指定していません。そのため、基準はデフォルトの30 日/360 日 (米国方式) となります。

Formula (式)説明結果
MDURATION(DATE(2018, 1, 15), DATE(2021, 1, 15), 0.12, 0.1, 4)

このサンプル式の内容は以下のとおりです。

  • 受渡日: 01/15/2018
  • 満期日: 01/15/2021
  • 利率: 0.12 (12%)
  • 利回り: 0.1 (10%)
  • 頻度: 4 (四半期ごと)
2.5131792