DURATION 関数を使用して、想定される額面価格 100 通貨単位のマコーレー デュレーションを計算できます。
マコーレー デュレーションとは、キャッシュフローの加重平均償還期間のことです。つまり、支払までの加重平均距離です。利回りの変化に対する証券価格の応答の尺度として使用されます。マコーレー デュレーションの値が高いほど、投資のリスクも高くなります。
構文
DURATION(Settlement, Maturity, Rate, Yield, Frequency [, Basis])
引数
引数 | データ型 | 説明 |
Settlement (必須) | 日付 | 証券の受渡日:証券が買い手に受け渡される日付 |
Maturity (必須) | 日付 | 証券の満期日:証券の支払期日 |
Rate (必須) | 数値 | 証券の年次利払日 |
Yield (必須) | 数値 | 証券の年利回り |
Frequency (必須) | 数値 | 年間の利払回数 利息支払回数に応じて以下のいずれかの数値を入力します。
|
Basis | 数値 | 1 年間の日数は基準によって決まります。 基準ごとの 1 年間の日数は以下のとおりです。
COUPDAYS のデフォルトの基準は 30 日/360 日 (米国方式) です。0 を入力することでこれを指定することもできます。 異なる種類の日数計算基準を使用するには、以下を入力します。
|
DURATION 関数は数値を返します。
追加情報
マコーレー デュレーションは次の式で計算します。
各パラメーターの説明は以下のとおりです。
- C: 利息
- y: 利回り
- F: 額面
- P: 価格 (未収利息を含む)
- T: 期間数
制約
- 受渡日と満期日は 01/01/1900 ~ 12/31/2399 の間の有効な日付にする必要があります。
- 満期日は受渡日より後にする必要があります。
- 利率と利回りは正の値か 0 にする必要があります。
- 利息支払回数は 1 (年 1 回)、2 (年 2 回) または 4 (四半期ごと) のいずれかにする必要があります。
- 基準を指定する場合は、0 (30 日/360 日 (米国方式))、1 (実際の日数/実際の日数)、2 (実際の日数/360 日)、3 (実際の日数/365 日)、または 4 (30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)) のいずれかにする必要があります。
同等の操作が行える Excel の関数
例
以下の例ではマコーレー デュレーションの計算で基準を指定しています。
Formula (式) | 説明 | 結果 |
DURATION(DATE(2018, 1, 15), DATE(2021, 1, 15), 0.12, 0.1, 1, 4) | このサンプル式の内容は以下のとおりです。
| 2.6976811 |
以下の例ではマコーレー デュレーションの計算で基準を指定していません。そのため、基準はデフォルトの30 日/360 日 (米国方式) となります。
Formula (式) | 説明 | 結果 |
DURATION(DATE(2018, 1, 15), DATE(2021, 1, 15), 0.12, 0.1, 4) | このサンプル式の内容は以下のとおりです。
| 2.5760086 |