右端を基点にテキストから文字列を抽出します。
たとえば、自動生成された文字列の末尾に日付を表す数字がある場合、RIGHT 関数を使ってその日付を抽出できます。
構文
RIGHT(Text [, Number of characters])
引数
| 引数 | データ型 | 説明 |
| テキスト | テキスト ライン アイテム、テキスト定数、または一般式を使用できます。 | 文字抽出元のテキストです。 |
| Number of characters (オプション) | 数値 ライン アイテム、プロパティ、又は式を使用できます。 | テキスト文字列から抽出する文字数です。 この引数を省略した場合、RIGHT 関数はテキスト文字列の右端の文字だけを返します。 この引数に負の数値かゼロを使用した場合、RIGHT 関数は空の結果を返します。 この引数が Text 引数の文字数よりも大きい場合、RIGHT 関数は文字列の文字だけを返します。 |
RIGHT 関数は結果をテキスト形式で返します。
計算エンジンの機能の違い
Polaris では、複合文字を含むものや、基本多言語面 (BMP) 以外の文字を含むものなど、すべてのテキスト値で RIGHT 関数が想定通りに動作します。
Classic エンジンでは RIGHT 関数で以下のように長さが考慮されます。
- BMP 内の Unicode 文字は 1 文字分
- BMP 外の Unicode 文字は 2 文字分
- 複合文字 (例: アクセントや発音区別符がある文字) の長さはコンポーネント数と等しい
構文の例
RIGHT(Feedback ID, 10)
この例では、別のシステムから Anaplan に送られてきた各フィードバックに、それぞれを区別するための一意のコードがあります。このコードの末尾には、dd-mm-yyyy の形式で日付を表す 10 文字の文字列があります。
この式では、Text 引数に「Feedback ID」ライン アイテムを使用し、Number of characters 引数に 10 を使用しています。そのため、この式は各フィードバック ID の末尾にある、日付を表す 10 文字を抽出します。これをモデルの別の部分に使用したり、エクスポートしたりできます。
同等の操作が行える Excel の関数
例
ライン アイテムからの最初の単語の抽出
この例では、「Hats」、「Shirts」、「Shorts」、「Trousers」という四つのアイテムを含む「Clothing」リストが列に表示されています。
「Red Product」、「Blue Product」、「Yellow Product」という三つのテキスト形式ライン アイテムが行に表示されています。 これらには商品名が含まれています。商品タイプを含む、「Clothing List」というリスト形式ライン アイテムも一つあります。これらのライン アイテムには、Text 引数で使用される値が含まれています。
RIGHT 関数を使ってテキスト文字列の右から文字を抽出する式が下の 4 行に含まれています。
| Hats | Shirts | Shorts | Trousers | |
| Red Product | Red Hats | Red Shirts | Red Shorts | Red Trousers |
| Blue Product | Blue Hats | Blue Shirts | Blue Shorts | Blue Trousers |
| Yellow Product | Yellow Hats | Yellow Shirts | Yellow Shorts | Yellow Trousers |
| Clothing List | Hats | Shirts | Shorts | Trousers |
RIGHT(Red Product, 4) | Hats | irts | orts | sers |
RIGHT(Blue Product, 6) | e Hats | Shirts | Shorts | ousers |
RIGHT(Yellow Product, 8) | low Hats | w Shirts | w Shorts | Trousers |
RIGHT(NAME(Clothing List), 3) | ats | rts | rts | ers |
リスト ディメンションのアイテムに対する RIGHT の使用
ITEM 関数を使ってリスト形式の列名を返すことができます。次に、RIGHT 関数と互換性があり、名前をテキスト形式に変換する NAME 関数を使用します。
この例では、「Fruit」リストが列に表示されており、二つのライン アイテムが行に表示されています。どちらのライン アイテムにも式が含まれています。
| Apples | Peaches | Bananas | Pears | Carrots | Cucumbers | Lettuce | |
ITEM(Products) | Apples | Peaches | Bananas | Pears | Carrots | Cucumbers | Lettuce |
RIGHT(NAME(ITEM(Products)), 5) | pples | aches | nanas | Pears | rrots | mbers | ttuce |
式に直接テキストが入力されている例
RIGHT("Favorite Team", 4)
この例では、式に直接テキスト文字列を入力して RIGHT 関数を使用しています。Number of characters 引数には 4 を使用しています。つまり、テキスト文字列の末尾 4 文字である「Team」を返します。
